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2002.11.30

手の中の記憶には限界がある

 今朝、4時過ぎにヘンリー・ムーアの母子像をモチーフにした作品が完成しました。
後は、明日美術館で壁面に直接描く作品を残すのみとなりました。

 イヤー! 今回はかなりのストレスでした。毎晩、夢の中で彫刻のかたちと格闘してました。ところどころで、気分を変えて自由に描けると息抜きができるのですが、今回は、テーマが決められていて、それに対応した作品ですから疲れてしまいました。
ひょっとしたら、コレがプロの仕事なのかもしれませんね。プロの仕事かどうかは、見てくれた人が決めることなので、ここでえらそうなことは言えないですが……。

 制作にあたって、二つずるをしました。ポール・シニャック像の目の表情とむーあのかたちで思い出せないところがあったので、前者は、インターネットで検索した写真を元にして、メールで言葉による説明を受け、後者については、立体コピーであうトラインを描いてもらいました。
 やっぱり、八つの作品を手の中に記憶するのは無理がありました。特に、ムーアの母子像はなんど触っても手の中にというか、頭の中にというか、立体像として記憶できなかったのです。そんなに大きな作品でもないので、繰り返して触ればたたき込めると思っていたのですが、きっとぼくのかたちの作り方とは根本的に違った回路が組み込まれた作品なのでしょう。
一方、ミロのかたちは、ぼくの好きなかたちです。すんなりと入ってきました。

 次に作品リストをあげておきます。→の後がモチーフにした作品です。
それにしても、ミロやロダンと一緒のフロアーにぼくの作品が並ぶことになるとは思ってもいませんでした。



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光島貴之がみる近代彫刻 出品リスト

美術の中のかたち~手で見る造形~

光島貴之がみる近代彫刻
兵庫県立美術館

出品リスト

1. 手と顔の対話シリーズより 立体コピー(サイズ未定)
→●オーギュスト・ロダン 痙攣する大きな手 1889 ブロンズ 46.5×27×20.5
→●高田博厚 ポール・シニャック像 1961 ブロンズ 54.0×22.5×33.0

2. ミロのかたち ラインテープ、塩ビシート・アクリル板 89.0×69.0
→●ジョアン・ミロ 人物 1974 ブロンズ 51.0×47.0×38.0

3. 光のぬくもりを感じて ラインテープ、塩ビシート・板 240.0×480.0
→●11.柳原義達 道標 1968 ブロンズ 136.5×128.0×50.0

4. 暗黒への出発II ラインテープ、塩ビシート・アクリル板 100.0×200.0
→●オシップ・ザッキン 破壊された街 1947 ブロンズ 126.0×57.0×50.0

5. フォートリエのトルソを触る ラインテープ、塩ビシート・紙 53.0×45.5
→●ジャン・フォートリエ トルソ 1928 ブロンズ 65.0×30.0×22.0

6. ムーアの母子像を触る ラインテープ、塩ビシート・紙 53.0×45.5
→●ヘンリー・ムーア 母子像 1978 ブロンズ 58.0×35.2×22.0

7. メビウスの環から 立体コピー
→●関根伸夫 メビウスの環 1979 ブロンズ 64.0×31.0×18.0

サイズの表記は、平面は(縦)×(横)cm、立体は(高さ)×(横幅)×(奥行)cmとした。

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2002.11.08

違っているからこそおもしろい──でも、伝えあうって難しい?

 今日から、鍼灸院を開業して21年目が始まりました。自分でもこんなに長くこの仕事を続けてきたのがふしぎでもあります。転職しなかったというより、一つのことを20年も続けられたということが信じられないという感じなのです。

 昨日は、高槻の高校に人権学習と称して、講演に行ってきました。演題は、「違っているからこそおもしろい──でも伝えあうって難しい?」というものですが、中身は、あーとのことを通して語りかけるスタイルです。生活史を語るようなことは以前にもありましたが、高校生にあーとをテーマにして話すのは初めてでした。ビデオをまじえてなので、組み立てはわりと楽なのですが、中程でワークショップ的な内容を組み込んだのがうまくいきませんでした。
 一つは、いつもの『京阪天満橋』という立体コピーの絵を、アイマスクをして触ってもらうものです。生徒の中から3人を選抜してやってもらいました。その情景をビデオカメラで撮って、プロジェクターで全員に見せながら勧めるというものです。実際に体験している生徒と、その様子をプロジェクターで見ている生徒との間には、量りがたい温度差があったようです。なにしろ6クラス、240人というのは多すぎますね。ただ人数のわりには、静かに聞いてくれたという印象はありました。
 その2は、絵を言葉で説明してもらう体験です。ミュージアム・アクセス・ビューでやっていることを生徒3人とやってみようと試みました。作品は、2つ用意しました。ビュッフェの『座って酒を飲む人』とゴッホの『アルルのゴッホの寝室』です。時間がなくて、ビュッフェしかできませんでした。ぼくがいろいろ生徒に聞くかたちで進めたのですが、なかなか恥ずかしがってリズミカルにはいきません。最後にその絵をプロジェクターに映し出す仕掛けになっていたのですが、なんかドラマチックではなかったなあ! まあ、感動的な場面を演出しようとしていたわけでもないのですが、ぼく自身なにを求めていたのかが、ハッキリしてなかったところに問題があったようです。

 言葉で説明することの難しさ。楽しさを伝えたかったはずなのですが、ザワザワした時間になってしまいました。今度やるときは1クラス40人ぐらいでやってみたいですね。

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2002.11.07

「触覚の庭」の展覧会にお越しいただきありがとうございました

 「さわるアート『触覚の庭』」の展覧会にお越しいただいた方々、どうもありがとうございました。主催者発表は聞いてませんが、5日間で千人は超えたと思います。かっきてきなのは、その中で、視覚障害者が50人も来ていただいたことです。
シンポジウムにも盲学校高等部の学生、美大で学ぶ視覚障害者の女性、盲学校の美術教員など今後活動が期待できる人々が来てもらえました。またどこかでこんな展覧会が企画されることを願っています。

 さて、しばらく風邪を引いてダウンしてました。
ちょうど、「さわるアート『触覚の庭』」が終わった明くる日ですから、10月の29日に、舟橋さんとまほろばへ酒を飲みに行きました。少し風邪気味で咽が痛かったのですが、酒の勢いで風邪を吹き飛ばそうと思ったのが、大間違い。まだ風邪がすっきりしない状態です。むかしは酒を飲むとすっきりということもあったのに、やっぱり年のせいで体力が弱っているようです。12月の兵庫県美の展覧会に向けて節制しなければと思っています。

 「さわるアート『触覚の庭』」の展覧会にお越しいただいた方々、どうもありがとうございました。主催者発表は聞いてませんが、5日間で千人は超えたと思います。かっきてきなのは、その中で、視覚障害者が50人も来ていただいたことです。
シンポジウムにも盲学校高等部の学生、美大で学ぶ視覚障害者の女性、盲学校の美術教員など今後活動が期待できる人々が来てもらえました。またどこかでこんな展覧会が企画されることを願っています。

 さて、しばらく風邪を引いてダウンしてました。
ちょうど、「さわるアート『触覚の庭』」が終わった明くる日ですから、10月の29日に、舟橋さんとまほろばへ酒を飲みに行きました。少し風邪気味で咽が痛かったのですが、酒の勢いで風邪を吹き飛ばそうと思ったのが、大間違い。まだ風邪がすっきりしない状態です。むかしは酒を飲むとすっきりということもあったのに、やっぱり年のせいで体力が弱っているようです。12月の兵庫県美の展覧会に向けて節制しなければと思っています。

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