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2003.05.02

アートガーデンでの決断

「描くべきか、描かざるべきか?」
そんな差し迫った決断をしなければならない場面に遭遇した。
 それは、4月29日、岡山のアートガーデンでの展示作業のときだった。
このギャラリーは、しゃれた建築で、ギャラリー内部にも階段があって、おもしろい空間になっている。下見のとき、どうしてもその階段状の壁面から、半円形にくり抜かれた窓に直接描きたくなった。それで、みんなが展示作業をしている間に、その壁面に描くつもりでいた。

 ところが、いざ描こうとすると、思ったよりその壁面が弱いことが判明した。
いつものラインテープを剥がそうとすると、壁も一緒にめくれてくる。
描くことをあきらめて、予備に持って来ている絵を展示するか、白い模造紙を貼りあわせてその上に描くかを決断しなければならなくなった。
 この壁面は、高さ4メートル、横は、折れ曲がっているところも合わせると約6メートル。ギャラリーには、展示作業のために、リフトが用意されている。
籠のようなところに乗って、自分でレバーを操作すれば上下に自由に移動できる。
このリフトさえあれば、なんとかなりそうだという判断と、事前に用意した壁面の模型でのシュミレーションがぼくをすっかりその気にさせていた。

  とっさの判断で、模造紙を買いに走ってもらうことにした。
幸運にも、ハート・アート・おかやまのメンバーが、たくさん手伝いに来てくれていたので、紙の切り貼りは1時間半ぐらいで完了。4時前から、描き始めることができ
た。

 しかし、ぼくがなぜこの決断にこだわっているかというと、紙の継ぎ目が描いていて、どうしても気になったからだ。短時間で作った壁面は、ビシッと決まってはいない。でも、そんなことを気にしていると描いている時間がなくなる。ぼくは、壁面の完成度よりも、自分が描きたいという思いに従い、楽しみながら、制作を終えた。
 できあがったものは、『きりんバード』。
動物なのか、鳥なのか、わけの分からないものだ。
半円の窓には、顔を描き、そこから長い首が伸びる。首からは、アクセサリー。手も生えかけている。背中には、こぶがある。いつものグルグルで描いた卵らしいものもある。
ヘンな生き物だ。

 さてみなさんは、この選択をどう思いますか。プロとは言えないなあと少し反省気味です。ぼくは、楽しい方を取ってしまいました。

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