« 2003年5月 | トップページ | 2003年9月 »

2003.06.24

視覚障害の人も平面アートにチャレンジ ワークショップ開催にあたって

 この頃ぼくが絵を描いていることが、患者さんにもばれてしまって、
こんなことをよく言われます。
「先生は、絵を教えているのですか。お弟子さんは、何人ぐらいいはるの?」
そんなとき、ぼくは、
「自分で楽しんでやっているだけで、教えるなんてことはできませんよ。ぼくも誰かに教えてもらったわけでもないし、
誰かに教えるほどのものもありません」
というような、受け答えをしてきました。

 でも、なんかそうも言ってられなくなってきて──少し気持に余裕が出てきたのかもしれませんが──アクセス・ビューの人たちに背中を押されるようにして、
今回初めて自分の技法を公開することになりました。
たぶん、いろんな人に伝えるのは、ぼくにとっても新たな技法に出会えることになる
だろうという予感もあって楽しみなのです。

 今この文を書いていて、思い出したことがあります。
盲学校小学部の3年ぐらいの頃だったと思います。
夏休みの図工の宿題で、なにかを作っていかなければならなかったので、
いつものごとく休みの終わり近くなって、母親に手伝ってもらいながら、
油粘土で風景画のようなものを描いたのを思い出しました。
富士山を描いたのだったかなあ。
カッターシャツの箱の中を画面にして、粘土を薄く延ばし、貼り付けるようにして作ったように覚えています。
ぼくがいつも粘土遊びをしていたので、そのようなヒントを母親がくれたのだと思います。
しかし、盲学校でそれ以後、絵を描くことはありませんでした。

 最近、岡山での個展で出会った岡山盲学校や香川盲の美術の先生の話では、平面にも取り組んでいるとのことです。どんな取り組みなのか、もう少し詳しく聞いてみたいと思っています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2003年5月 | トップページ | 2003年9月 »