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2006.08.02

手で見る鑑賞術ワークショップに参加して(その2)

初日にもう一つやったのは、いろいろな石に触れて印象を木炭で描くというものだった。
木炭を使うのは初めて。スティック状の炭なのだが、摩擦感は、白墨っていう感じかな。
描いては、指で消す。消しゴムで消す。
そんな風にやるとおもしろいものができるらしい。
これもなかなか難しい作業だった。なんだかいっぱい粉が紙の上に溢れてきて、一面が粉だらけ。
苦手なお菓子(粉がいっぱいまぶしてあるようなもの)を食べ損ねて、粉なだらけにしてどうしようもないっていう感じになった。
手も粉なだらけ。あまり自由な気持ちにはなれなかった。
これも後から自分の表現を確認できないのが致命的かな。
お互いの表現について話したり、感想を述べ合う時間があればよかったのかもしれない。
そうしたら、自分が描いたものを他の人からどんな印象か聞けるだろう。
時間がおしていて、振り返りの時間もなかった。残念。

8月2日は、豊田さんのワークから始まった。
初日は、自分の体を感じるというようなわりと静的な内容だった。
2日目は、いわゆるブラインドウォークから始まり、野外にある触っておもしろそうなものを手で見るというもの。
2人組になって、アイマスクを付ける人と、サポートする人が交互になるのだが、
見えない人は、スタッフが付いてくれる。それでぼくも手引きしてもらうわけだが、
これでは普段歩いているのと同じ。見えない人は一人で歩かせなくてはおもしろくないね。
ぼくは、一直線に狛犬の置物のところに連れて行かれた。
連れて行かれたというのは、サポートする人が触っておもしろそうなものを見つけて、そこに連れて行って触らせるように指示されていたからだ。

少しさわり始めたところで、
「これは、神社によくあるやつだな。でも美術館にこんなものが。いや、ここは庭園美術館だからか?」
などと考えていると、通りかかった人が
「それ狛犬だよ」と声を掛けていった。種明かしされてしまうとおもしろくないのだが、まあしかたない。

一方、サポートに付いてくれた人は、見えない人に慣れていない様子で、ぼくが台座に登ったり下りたりすると、
必要以上にヒヤヒヤしていた。落ちても30センチぐらいなのだが、とても心配してくれた。
他の人たちは、木を触る人が多かったようだ。

次は、西村先生の出番で、先ほどのブラインドウォークで触った手のひらの印象を粘土の造形にする
1キロぐらいの粘土で、手の中に入る程の大きさで作る。
ぼくが作ったのは、狛犬の表面の縦のラインと、渦巻きになった毛玉のような印象だ。
たまたまぼくと同じ狛犬を触った人が居て、手触りがそっくりだと褒めてくれた。
久しぶりの粘土で意気込んでいたからか、あまり悩むことなく、すばやく印象をかたちにできたと思う。
10年ほど前に西村先生のワークショップに通っていた頃は、この導入の部分で、音や手触りをかたちに置き換えるというのが苦手だった。

次は、古川、牛、両氏によるタクタイル・ミュージックなどのデモンストレーションとトーク。
(続く)

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