声の第一印象
(放映直後に掛かってきた電話について、コメントに書きましたところ、個人メールを
いただき、心強い気持ちになって、こんな文章をまとめました。
たぶん、みなさまに問いかけるということは、すでに答えをぼくが持っていたのだと
思います。まずは、その電話の声について書きます)
「作品にいたいたしさを感じる」
という内容の電話が、番組終了直後に携帯に掛かってきました。
特に『わがままな記憶をさかのぼる』を直接見てくれている人なので、番組を見て改めてそう思われたのでしょう。
「粘土なんかを使って、もっとさわる世界をやった方がいいんじゃないか」とも言っておられました。
作品に、窮屈さを感じるという感想を聞いたことはあるのですが、いたいたしいとはどんな感じだろうと思いながら電話を切りました。
「こんなこと、言われたよ」と、このブログやミクシィで書いたら、
「なまいきな光島さんが、何でその場で、どこがいたいたしいのかと聞かなかったの?」
というコメントを寄せてくれた人もありました。
ぼくの場合、メールでは何でもハッキリものが言えます。
だから、なるべくメールでやりとりするのを好みます。力関係を意識せずに書けます。
ところが、電話や直接対面すると、相手の雰囲気を感じ取ってしまって、遠慮してしまう
傾向があるようです。対面ではなくて、座談会や講演などでは、少し距離感があって、
雰囲気が伝わって来にくいせいか、ハッキリものが言えます。
あるいは、みんなに見守られているという安心感があるのかもしれませんね。
それともう一つ気づいたことは、相手の声質によって、引いてしまう場合があるようです。
具体的な事例を紹介します。
もう何人にも話しているし、本人にも伝えていることなので、あえて実名を出して書きます。
世田谷美術館の高橋さんというとご存じの人も多いかもしれません。落語などもやられる方で、学芸員としては、ちょっと異質な存在かもしれません。
この人の声、しゃべり方がぼくにはけっこう迫力があって少しおそれを感じてしまうのです。
始めて会ったのは、展覧会の打ち合わせで、エイブル・アート・ジャパンの事務所でした。
高橋さんに対する予備知識はまったくなくて、話しておられるのを聴いていると、
有無を言わさない迫力を感じてしまい、ぼくは、おとなしくしていました。
まぁそれでもなまいきなことは言っていたかもしれませんが……。
会議が終わった後で同席してくれていたメンバーに聞いたところ、いい感じの人だと
言います。顔は、醤油顔。やさしい感じだよというのです。ぼくは仰天!
えっ、そうなのっていう感じでした。それ以後京都の治療室に訪れてくれたり、個展に
ワインを届けてくれたり、いろんなところではなしをする内に少しずつその優しさが
わかってきました。いまではぜんぜん恐怖感はないのです。
それでも声は変わっているわけでなく、なんとなくドキッとしてしまうことは事実です。
どんな声かというと、しっかりした太い声でお腹から声が出ていて歯切れのいいしゃべり方です。
そういうのがどうも苦手というか、引いてしまう第一印象になるようです。
長々と書いてきましだが、今回の電話の声の主は高橋さんではないですよ。
誤解のないようにお願いします。
そんなわけで、ぼくは今回の電話で少し引き気味で詳しく聞けなかったと分析しています。
電話での話の中身については、改めて書きます。
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