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2006.10.27

ユーザー失格かと思ったが

ぼくは、心配性だろうか。よく言われるのは、スーパー・ミナクル・ポジティブなのだが。
たぶん、今日、明日のことはとても気になるのだろう。将来はあまり気にしていない。

48時間デザインマラソンに、ユーザー側ののアドバイザーとして参加した。
http://mitsushima.txt-nifty.com/notebook/2006/10/48_4cab.html

初日、10月23日にジュリア・カセムさんからテーマが発表された。
「ライフスタイル・スポーツ・レジャー」に関係するものなら何でもいいということだった。
ぼくは、Eチームに参加。ユーザーとしては、他に車いす・聴覚障害・視覚障害者など5人がそれぞれのチームに振り分けられていた。
イギリス人のチームリーダーが、各チームに一人ずつ。
後は、日本の有名企業の若手デザイナー(ユニバーサルで在に関わっている人)が7人ぐらいずつ。

前半は、ユーザーの意見を聞いたり、生活を観察して、そこから新しいデザインのヒントを得る。
後半は、デザイン設計をして、3日目、25日の夕方には、プレゼンをするというものだ。

2日めには、チームの人たちを北大路駅まで迎えにいった。
そして、地下鉄の点字案内板を見てもらったり、トイレのナビゲーションを確認してもらった。
それから、治療室まで一人歩きをして、ぼくがどんなランドマークに注目しているかを観察してもらった。
途中、ローソンで買い物もした。
治療室では、通訳の人も含めて10人ほどが、一部屋に入り、みんな立ったまま満員電車状態。
使いにくいリモコンの話しをしたり、パソコンの利用法を見てもらったり、カラートークで遊んだり、
立体コピー機を使ってみたり。いろんなことを試した。
定番の「京阪天満橋」のワークショップもやってしまった。
ぼくの役割はここまでなのだ。
チームのメンバーは、立命館大学に戻ってどんなデザインを設計するかを討議した。
ぼくは、日常の鍼の仕事に。

しかし、なんか物足りない。ユーザーとして言いたいことが伝えられているのだろうか。
たしかにぼくはいろんな新しい機器が好きだ。だから使いこなそうとする。
ぼくの望んでいることは、かなり先の方にある。
今ある便利グッズを使いこなした上で、さらにその先を見通してデザインというか、テクノロジーをコーディネイトしたいと思っている。
2日間掛けて説明したのは、いろんな便利なものがここまで開発されてきているという話し。
視覚障害者の機器の使いこなしを知らない人たちには、驚くことが多かったと思う。
携帯やパソコンでかなりいろんなことができるようになってきている。
カラートークやものしりトーク。しゃべる炊飯器、洗濯機にも点字が付いている。
ここまでの企業努力をふまえた上で、その先を考えてほしいと思う。

例えば、ピンディスプレイよりもさらに表現力のあるもので画像を感じてみたいとか、
ペットボトルや缶のデザインを触ってわかるようにして、飲んでいるものと手触りとが一致するようにしたい。
手触りのおもしろさを強調したデザインをやってみたい。

望んでいることがすべての人のためになるようなものではなくて、ぼくがほしいものに気持ちがいってしまうのだ。
今書いていてそのことがわかった。
ユーザーの代表にはなれない。
ユーザー失格。

こんなことで思い悩んでいたら、2日目の夜遅く、参加者のパクさんからコメントが入った。
リモコンをテーマにして、デザイン設計をするとのことだ。
なんかうまくいきそうな気持ちになって安心して眠った。

3日目、会場に到着してみると、本当にいいアイデアが、具体化されてリモコンのデザインができあがっていた。
みんなパソコンを使い、役割分担して、プレゼンの準備。
発表の間際までがんばっていた。


そして、プレゼンの後、会場の参加者の投票でデザイン賞をもらったのだ。
ぼくが伝えたかったことを想像力を持って作品にしてもらった。理念的に難しいものではなく、だれでも使いこなせるあるいは、カスタマイズできるリモコンができあがったのだ。
だれにでも使えるというのではなくて、ユーザーの使い方に会わせてカスタマイズできるというのが売りである。

最後にぼくの反省点です。
それぞれのユーザーの個性が、チーム発表に反映されているのがとてもよかったです。
ぼくはやっぱり少しまじめくさっていたかもしれません。それなりにかっちりしたものにはなりましたが……。

もし次のチャンスでもあれば、型破りなものを提案してみたいですね。
もうずっと我慢していたけど、本当に車が運転したくなってきた(笑)

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コメント

officiousness streamlined hawks:solids misunderstandings heartily!

投稿: | 2007.10.17 01:52

wrongly,crept,cornerstones:nick beguiling amorality unabated.roofed

投稿: | 2007.04.01 12:38

パクさん、コメントありがとうございます。
 いろんな企業に少しでも意識あるデザイナーがおられると希望が持てますね。期待してますよ。

投稿: 光島 | 2006.10.30 17:59

光島さん~

パクです~。
3日間、ほんとうにお世話になりました。
いいアイディア賞は光島さんに送るものですよ。
提案したリモコンは、実際に光島さんに触ってもらって、「これ、いいですね~」という評価を頂かないと、このプロジェクトは終わらないと、みんな思っています。
たぶん、他の業務もありますので、少し時間がかかるかもしれませんが、モック(実機ではない)だけでも製作して、光島さんに触らせていただきたいと思います。

今回のワークショップのおかげで、デザイナーという仕事に対する責任感を感じることができました。

これからも宜しくお願いします。(笑)

投稿: ぱく | 2006.10.27 13:09

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