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2007.06.06

透明人間

午前中、鍼の仕事が暇だったので、早めのお昼にしようと自宅へ向かおうとしたときのことだ。
治療院の鍵を掛けようとしたら、何か化粧のいい匂いがしてきた。
近くに女性が居るんだろうなと思った。

治療院の前の通りは、堀川通りで車の行き来が激しい。
なかなか人の気配を感じるような静けさではない。
鍵をかけて、郵便受けを空けて中を確認するのがいつものパターンなのだが、郵便受けの隣に診療時間などが書いた看板がある。
きっとこの匂いの持ち主は、診療時間や電話番号を見ているのだろうと想像して、少し鍵をかける動作をゆっくりしていた。
そして、おもむろに郵便受けに手を伸ばしたころに、その匂いが消えていった。

特に足音もしなかった。ひょっとしたら、通り過ぎただけの人の匂いを勘違いしていたのだろうか。
音ならその位置をリアルタイムで確認できるが、匂いは少し時間差で漂ってくる。
そんなに敏感な鼻でもないので、あまり自信はない。
敏感な嗅覚の持ち主だと、匂いのラインとか、重層的な匂いを判別できるということを聞いたことがあるが。

ちょっと女性に敏感になっているだけかもしれないなぁと思いながら
もし治療に関心を持ってくれている人なら、欠かさず鍼灸院のチラシを渡せたのにと思いながら昼ご飯を食べた。

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日記」カテゴリの記事

コメント

カサブランカ、いいですね。
 純白の大輪の百合のことなんですね。
あまり花を知らないので、植物辞典で調べてました。
百合ってどんな匂いやったかなぁ?

たしかに、向かって左隣の家の前には、植木鉢が出てますね。でも匂いのする植物はあまりないようです。
透明人間の正体は、ぼくの想像では、女性が内の看板を見ていた。そこにぼくが出てきたので、急いで行ってしまった。そんな感じでしょう。
でもあまり分析したくない。こういうときに妄想が広がると言いたかったんだけど。

投稿: 光島 | 2007.06.06 19:21

診療時間の看板のところに人の気配はなかったの?
足音もしなかったとは、それは不思議ですね。

ひょっとして、かなり強い香水をつけたひとが少し前に通ったとか。左となりのお宅に花が咲いてませんか?カサブランカの花の香りが風にのって飛んできたとか考えられる。
今、ウチの食卓にかざってあっていい香りがしてます。

投稿: フナハシエイジ | 2007.06.06 18:56

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