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2007.09.21

画面から外れてもいい

個展も終わり、いつもの鍼の仕事を続ける毎日です。

来場者数、約300人。
なつかしい人にもたくさんお会いすることができました。
はねうさぎの雰囲気を、デジカメで「やまみ」(ハンドルネーム)さんに撮ってもらいました。ありがとうございます。
京都で作品を発表するときには、必ず来ていただき、写真を撮ってもらってます。
「やまみ」さんのブログを紹介しておきます。
http://blogs.yahoo.co.jp/yamamichidemayou
です。
25_2

今回の作品の1つの特徴は、縦長の絵です。
A3を縦割りにした黒バックの絵もそうなんですが、作品ナンバー25は、A4のケント紙を縦に8枚繋げたものです。
これまでにも横長の絵はたくさん描いてきました。ある意味では、横長なら、どこまで繋がってもだいじょうぶ。ドンドン描ける!!という感じなんです。
しかし、縦に伸びる画面には、どうも釈然としない気持ちが付きまといます。
物理的に上に手の伸ばせるのは、2メートルぐらいまでで、それ以上になると、脚立などに登らなくてはなりません。
いくら脚立に登ったり、降りたりしても実感として絵のスケールが実感できないのです。
横に広がるものは、絵の前を行ったりきたり、いくらでも歩き回れるわけです。

で、今回の25番は、蛇腹状に折りたためるようにして少しずつ上に描き進みました。
実際に描くときには、紙を回転させたりしているので、一直線に上に向かっているというわけではありません。
しかし、意識の上では上へ上へと伸びていくイメージで車を走らせたつもりです。

もう一つ、これらの絵に特徴的なことは、画面から一度外れて、もう一度戻ってくるという描き方をしているところかと思っています。
前回おてらはうすで展示したときにも、横長の絵でそういう試みを少しやっています。
一度画面から外れて、また戻ってくるという描き方をしました。
1

今回この18番では、根っ子があって、幹が右の方に画面から外れていく。上の方で再び
画面に現れるという構図を使いました。
これは、木のイメージなんですが、メモ帳には、「女性が泣き叫んでいる」というような書き込みがたくさんあってビックリしました。
ぼくが描こうとしているものと、見える人が思い浮かべるイメージとの落差があれば
あるほど、その絵がおもしろくなるように思えてきました。

会場に来てくれたなつかしい人たちと茶飲み話をしていたら、
「浮世絵では、画面の途中で絵が切れていることがよくあって、それがおもしろくて西洋の画家が真似をしていた」というようなことを聞きました。
浮世絵の構図の特徴の1つに、画面を断ち切るというのがあるんですね。ぼくにはこれが画期的な構図に思えてきてます。
粘土でオブジェを作ってもかたちが空間の外にはみ出していくというようなことは考えたことがありませんでした。
絵を描いていても、中心をずらせるということは意識していても、画面の中だけでの移動でした。
画面の中に存在させたいと思っているものが、画面から外に逃れていって、自由に空間を駆けめぐり再び画面の中に存在してくるというのは、ぼくには想像もできなかったことなんです。
こんなことができるのならもっといろんなものが描けそうだという気分になってウキウキしています。

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2007.09.14

「勝手にRECOMMEND」で紹介いただきました

美術ライターの小吹隆文(こぶき・たかふみ)さんのーホームページ
「勝手にRECOMMEND」で個展を紹介してもらいました。ありがとうございます。
http://www.recommend.ecnet.jp/
初日に来ていただいて、インタビューを受けました。
的確にこちらの意図を読み取ってもらっているようでうれしいです。

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2007.09.13

メモ帳の音

個展会場での店番というか、見に来てくれた人への対応にもかなり慣れてきたようだ。
考えてみれば、始めて個展をしたのも9年前のこのはねうさぎだった。グループ展も合わせると、今回で4回目になる。
最初の頃は、来てくれた人とどんな話しをすればいいんだろうとか、こちらから声を掛けるのは難しいなとか、けっこう緊張して臨んでいた。

今回は、ぼくが座っている椅子の近くに、タイトルやコメントを書いてもらうためのメモ帳が置いてある。
絵の枚数だけのメモ帳が箱に入れてあるので、何かを書こうとする人は、そのはこの中から目当てのメモ帳を探し出さなければならない。
当然、コトコトという出し入れの音がする。この音が合図となって、ぼくは、
「今回の絵にはタイトルを付けなかったのですが……」
というような話しかけをすることができる。
こうして、話しのきっかけをこちらから作ることができるのだ。
思わぬメモ帳効果である。

もう一つ、思わぬ効果を生み出しているのが、絵の立体コピーだ。
見えない人が来たときに、立体コピーで絵を触ってもらおうと用意した。作品に付けた番号も、この立体コピーにも点字で貼り付けてある。

「18番の絵が好きです」
と話しかけられたとしよう。ぼくは、即座に立体コピーを手にしてその番号の絵を探す。
おおよその輪郭は、この立体コピーで十分わかるし、触っている内にその絵を思い出せる。
そして、この絵のどういうところが気に入ってもらえたのかなどの話しを聞くことができる。
もしこの立体コピーを用意していなければ、わざわざ原画のところまで足を運んで、実際にぼくがさわってみないとなかなか話しが通じないことになる。
自分の手で絵にダメージを与えてしまったり、額をゆがめてしまったのでは、笑うに笑えないことになる。

冷えない人の来観者にと思って作った立体コピーだが、一番役にたっているのは、ぼく自身なのである。

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2007.09.11

在廊予定など

個展始まりました。たくさんの人に来てもらってます。
どうもありがとうございます。

今回の作品を、このブログで見てもらうには、カテゴリーの中の「ネットで展覧会」をクリックしてください。
5月に発表したときの様子を見てもらえます。
会場でコメント書きそびれた方も、絵を見つけてコメントを書き込んでくださいね。

在廊予定は、
13日・木曜 13時~17時
14日・金曜 16時~19時
15日・土曜13時~19時
16日・日曜13時~17時

お待ちしてます。

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2007.09.06

11日から個展始まります

光島貴之展──言葉によって広がる絵

よく考えてみると個展は久しぶりです。
二人展というかたちでは京都でも毎年やっていたのですが、
個展としては、2004年秋の「アートスペース竹屋町」以来です。

今回の作品には、タイトルがありません。
絵の数だけのメモ帳を用意しました。タイトルやコメントを、
ドンドン書き残してください。他の人のコメントも読みながら、絵を楽しんでもらえればと思っています。

在廊予定は、いずれも午後1時ぐらいからで、
11日・火曜(初日)、15日・土曜、16日・日曜です。
もし会場に見あたらなければ、奥の事務所で問い合わせてください。

また、room2で同時開催の企画展「おはし展 - 森の木のためにできること -」もおもしろそうです。
http://www.haneusa.com/top.html

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「光島貴之展──言葉によって広がる絵」

光島(全盲)は、自分が描いた絵が、観客にどんな風に見えているかに注目しています。
何を描いたかよりも、どんな風に見えているかが重要なのです。
今回の作品には、タイトルがありません。見る人によって言葉が付け加えられます。

場所: GALLERY はねうさぎ room1
 京都市東山区三条通り神宮道東入る南側(ホリホックビル2F)
 電話・ファックス 075-761-9606

会期: 2007年9月11日(火曜)〜16日(日曜)
  open 12:00〜19:00(最終日17:00)

5月にブログの「ネットで展覧会」で公開した20点と、未発表作品10点、合わせて30点を一挙公開。
いずれもA4〜A3の小品です。

光島の絵は、ラインテープとカッティングシートで構成されたシンプルなものです。
しかし、そのシンプルさゆえにいろんな見方が可能となります。

作品の見え方は人それぞれ。絵は、感じるもので、言葉で表現されるものではないと思われがちですが、けっしてそんなことはありません。
絵を見た人が、それぞれの感性でその印象を言語化することで、新たな見え方が提示されます。
いろんな人の見え方を出し合うことでその作品のイメージが広がって、作者の手を離れていきます。
言葉のリアクションによって、見る人の世界も広がっていきます。

近づきましたら、このブログに作品へのコメントなど書いてもらえるようにしますので、ぜひチェックお願いします。

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個展の準備進んでます

DMを、200人分ぐらいの宛名に発送しました。
額装してもらうために、A4、16枚。A3縦分割、3枚、A3、6枚を業者に引き渡しました。
蛇腹状に繋がった絵が2枚あるので、全部で17枚出品予定となりました。
タイトルや感想を書いてもらうためのメモ帳を30冊買いました。
ドンドン書き込んでもらえるといいんだけど。

はねうさぎのページに案内が載っています。
http://www.haneusa.com/top.html

同時にroom2で開催される企画展
「おはし展 - 森の木のためにできること -」もおもしろそうですね。
□120人の作家がおはしをつくって展示するそうです。

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2007.09.04

ちかづくとビートルズ 遠ざかるとノイズ

一昨日のビュー鑑賞ツアーに参加いただいたみなさま、お疲れさまでした。
当初の募集締切時点での見える人の参加が極端に少なかったので、急遽このブログや「みつしま通信」で緊急募集させていただきました。
おかげさまで、見えない人、見えにくい人一人に対して、見える人が3人という贅沢な鑑賞ツアーが実現できました。どうもありがとうございました。

ぼくの楽しみにしていた藤本由紀夫さんの『+/-』は、ビートルズの曲をすべて集めてボーズのスピーカーで同時に鳴らすというものでした。
横幅7、8メートル。高さ3メートルの大型の本棚(1つ1つの棚が横長)というか、蓋のない昔ながらの下駄箱の中に、スピーカーが埋め込まれていて、ビートルズの曲が一斉に鳴っています。
近づいて聴くと、それぞれの楽曲が聴きわけられるのですが、少しずつ遠ざかっていくと、個別の音は消滅して、何か街の騒音のようになって聞こえますす。
換気扇の音のようにも、滝のようにも、新幹線や飛行機に乗っているときの騒音のようにも聞こえてきます。
いろんな音を合わせて鳴らすと、あるいは聞くと、こんなノイズになってしまうんですね。

続きを読む "ちかづくとビートルズ 遠ざかるとノイズ"

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2007.09.01

復活ピッグノーズ

昨夜、ピッグノーズに行った。
そう、あの烏丸松原の地下にあったピッグノーズが復活したのだ。
場所は、祇園石段下。東大路通りの市バス206系統の京都駅方面のバス停から30メートルぐらい下がったところ。東側にある。
目印は、バス停からすぐに餃子の王将がある。そこからさらに約10メートルぐらいだろうか。1回は、鉄板焼きのお店だったかな。
入り口の特徴はまだ掴めていないが、らせん階段で3階まで上らなくてはならない。
登り階段のすぐ右側には、地下に降りる階段が並んでいるが、その上がり口に手すりがないのが特徴。
妙に怖そうな階段だ。
行きはよいよい、帰りは酔っぱらうと恐ろしいことになるかも。

カウンター中心で、店内は以前に比べると狭いようだが何かしら圧迫感がない。
カウンターが広いからか、スピーカーの配置がいいからか、残響の少ないスッキリしたぼくの好きな音空間だった。

店主久場さんは、張り切っている。9月後半には、早速浅川マキのライブをやるとかで、店内にはなつかしい曲が掛かっていた。
もう一度行って店内を詳しく観察しないと。
一緒に酒を飲んだのは、昨年おてらはうすで二人展をした舟橋さんだった。
入り口とトイレの場所は覚えたので、次からは一人でも行けるだろう。

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