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2008.08.23

香港タイフーン4

■23日(4日目)

昨夜は、風も雨も強かった。ホテルの窓に雨が吹き付けていた。不気味な夜だった。
今朝は、雨も止み少し涼しい。街に出ると木が倒れていたりして台風のすごさに驚いた。

やっとワークショップが始まる。だが、ぼくには昨夜から決めかねて、迷っていることがある。
スケジュール通り予定をこなそうとすると、どうしても夜遅くまでの作業になる。そこまでスタッフをつき合わせていいものだろうか? そんなことを思いながら悶々としていた。

岸中さんが言うには、もっと自分のやりたいことをハッキリ言わないとダメだとのこと。相手の出方を見ながら、こちらの主張を出していくような京都的なやり方は通じない。
「ぼくは、これがやりたい」と、まずは主張しなければ!
というアドバイスに従ってこれから3日間のスケジュールについてスタッフを交えて話し合った。
かなりの強行軍になるだろうとは思いながらも、当初の予定を実現できるような方向で話しが決まった。
スタッフもぼくの提案を喜んでくれたようで一安心。しかし、忙しくなる。最後まで体力が持つだろうか?

10時過ぎにワークショップが始まった。参加者は、23人。
内、弱視の学生が一人。大学でカウンセリングの勉強をしているらしい。
他は、20代から60代の福祉関係や、教育関係や、アーティストなどだ。
中には、2年前に香港でおこなったワークショップに参加してくれた人もいた。

オリエンテーションの後、時間に余裕もあるので、自己紹介に時間を掛けるつもりだった。
「じゃあ、順番にお願いします」というなり、通訳のジェリーさんがぼくの手を引っ張ってどこかへ連れて行こうとする。
どうやら、1つ目のテーブルのところに連れて行かれたらしい。何が起こっているのかを理解するのに時間が掛かった。
気がつくと、一人目の自己紹介が終わり、握手を求められていた。
あれよあれよという間に4人ほどの自己紹介が終わり、次のテーブルに連れて行かれた。
香港で自己紹介というと、こういうスタイルになるのだろうか?
なるほど、ぼくにとっては、対面して話せるので、とても雰囲気がわってくる。
しかし、他の参加者には、声が届かない。参加者全体に向かっての自己紹介にはなっていない。他のテーブルからは、ガヤガヤした声が聞こえてくる。

困った!! 想定外の進行にストップを掛けられない自分にもどかしさを感じながら、そのまま最後まで自己紹介を続けた。
おかげで、内容がぜんぜん頭に入ってこなかった。

後になって明らかになるのだが、3日間通してこのジジェリーさんの持っていき方には苦労させられることになった。
例えば質問が出るとジェリーさんは、その質問者のところに駆けつけて対面した状態で通訳をする。どうしてもみんなでシェアするような雰囲気ではなくなってしまう。
何度か、岸中さんも交えてその問題点について話すのだが、最後まで改善されることはなかった。

1日目は、いつもやっている触覚絵本を作るワークショップなのでこちらも手慣れたもの。順調に進む。
午前中にアイマスク体験を済ませ、午後から8ページの絵本作りに取りかかった。
今回のテーマは、「私の夢」
午前中にやった立体コピーで描くテーマは、「私が大切にしているも」だった。
大切にしているものがあって、その先にどんな夢があるのだろうかというように結びつけてもらえると物語が作りやすいかなと。そんなもくろみだった。

香港の参加者の印象は、みんな積極的だということだ。
発表にしても、質問にしてもドンドン出る。
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ここでは、とんでもないおもしろいものを作った人がいるのでそれだけを紹介しておく。
この人は、エコロジー系のアーティストらしい。
テーブルの上では作れないとのことで外の廊下で作業していた。いろんな材料も自分で買いに走ったようだ。
テーマとの関係は忘れてしまったが、卵の殻や、中身のヌルヌル。挽肉などとにかくあまり触りたくないような手触りのものばかりが出てくるのだ。
もちろん手もベタベタになって鑑賞どころではなくなってくる。
他の参加者が触って気持ちいいことや触りやすいということを目差しているのに対して、この人はまったく反対の方向を目差している。
なので気持ち悪いのだがそれがいい。言葉がもっと通じればもっといろんなことがきけただろうと残念だ。
手が汚れるということと、そのまま保存できないということさえクリア出来さえすればらしい作品になる。
こういう発想、好きだなぁ!!


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