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2008.12.30

思い出すのは顔ではない

今年の仕事納めは、29日だった。先ほど、ふと思い立ってカルテの整理をしていた。
毎年年賀状を出している人や、通院中の人などを振り分けていたのだが、パソコンの
読み上げる名前を聞いて、ぼくが即座に思い浮かべるのは、顔ではないことにはっと
した。そりゃそうだ。顔は、見たことないんだからあたりまえだ。思い出せるわけがない。

パソコンのカーソルを送るごとに、読み上げる名前を聞いて、まず何を思いだして
いるのかに集中してみた。患者さんの場合明らかに背中や肩の凝り具合。膝の腫れ具合や
脂肪や筋肉の手触りなのだ。さらに、声や話し方が蘇ってくる。

では、治療したことのない人、おもにアート関係で知り合った人になるが、そういう
場合はどうだろう。やっぱり声や話し方か、手引きしてもらったことがあれば、腕の太さや、冬なら
コートや上着の手触りが、頭によぎる。
改めてそういうことなのだと自分で認識を新たにした。
ぼくに出会っている人!! 申し訳ないですが、あなたには顔がありません。
イヤー、これでまた一枚絵が描けそうです。

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鍼と玄米

鍼と玄米
最近、玄米を炊き始めた。20年ぶりかな。
最低、1日1食は玄米を食べるようにしている。
もちろん、もうこれ以上太らないようにという願いがあってのことだ。

鍼の治療院を開業して間もない頃、ちょうど、反原発の運動が高まりをみせていた頃だった。
自然食に興味を持ち、まずは玄米を炊くところから始めようと思い、圧力鍋を使って
シューシューという音を頼りにガスを調節していたのを思い出す。
家族のものは、誰も食べようとしないので、自分の分だけを炊いていた。
その内、圧力鍋やジャーがじゃまにされ、ぼくはいつしか台所から遠ざかってしまった。

開業以来、ずっと続けて鍼に来てくれる人が数人いる。
その中のひとりに、70過ぎの女性がいる。その人は、当時ぼくが玄米を食べていたことを
覚えていてくれた。
「先生もまだ玄米食べたはりますか?」と聞かれてドキッとした。

当時ぼくは、鍼をしながら、玄米食の蘊蓄を語っていたのだろう。
ぼくの話を思い出して、玄米を炊いてみたらとてもおいしかった。
玄米を食べ始めたら、長年続いていた大腸の過敏症が治ってしまったというのだ。

最近では、ぼくの方が鍼をしながら、その女性から玄米の効用や、おいしい炊き方、創作料理についての話を聞いている。
それで教えてもらったのが、玄米なら多めに炊いてタッパにでも小分けにしておけば
冷凍にしなくても、冷蔵庫にさえ入れておけば、一週間ぐらいはだいじょうぶ。
食べるときにレンジで温めればおいしく食べられるというのだ。それなら治療室にある
小さな冷蔵庫に保管すればじゃまにもされなくていい。やってみようかと、次は
ネットで炊飯器探し。

今のぼくには、圧力鍋で、ガスを使って炊くだけの余力がない。
ネットで調べていたら、電気炊飯器で圧力が掛かって玄米の炊けるのがあった。
音声ガイドも付いている。しかし、5万円は高すぎる。それならと、一番安いものを
探した。シャープから出ている6千円台のものを見つけた。
1合から3合まで炊けて、しかも発芽玄米も、玄米も、お粥も炊ける。
ここは一発テクノロジーの進歩に掛けてみようと、早速注文。

これが、なかなか優れもの。ボタンは5つしかない。
右端に縦に並んだ2つのボタンの上が、スタート。下が取り消し。
取り消しで、すべての動作が初期値に戻るのがうれしい。
真ん中の2つのボタンの上が、タイマー。12時間の予約ができる。押し間違えたら、13回目を押すとピッピッと0になったことが分かるのだ。
タイマーの下のボタンが、白米と早炊きの切り替え。左端のボタンが、発芽玄米と玄米、
お粥の切り替え。トグル式にはなっているものの、すべて一周するとビープが2回
鳴ってくれる。

それで肝心の炊きあがりだが、12時間寝かしておいて炊くとけっこうふっくらと炊ける。
電気炊飯器も捨てたもんじゃない!!

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