展覧会最終日
7月4日・土曜は、展覧会の最終日でした。
1時からギャラリートークと公開制作。
見えない人、見えにくい人や、たんぽぽのスタッフ・車椅子の人、学生など
さまざまな立場の人が参加してくれた。
人数は、20人ぐらいだっただろうか。
ぼくが作品解説をしても一方通行でおもしろくなさそうなので、
阿部さんにお願いして、対話型の鑑賞を試みた。
選んだ絵は、『インフルエンザのある街』 『疲れ果てて』
『確かなものと不確かなもの』の三つ。
課題は、二つ。作家がいるので、最後にぼくがコメントするわけだが、
どうしても種明かしというか、「こんなつもりで描きました」ということを言う
ことになってしまう。阿部さんの運び方がうまいので、正解を求めるような
雰囲気にはなっていなかったように思うが、どうもすっきりしない。
もう一つは、直方体の立体に描いた『疲れ果てて』を鑑賞するときに、
最初に見えない人に触ってもらった。触り終わって、それが人体だということが
わかると、どうもその後の会話が弾まなくなってしまった。
触るという行為は、物事を確定してしまい、想像力を減退させてしまうようだ。
3時頃から、公開制作に移った。
最後までつき合ってくれた人、ありがとうございました。
こんなのになりました。
『わら天神あたりから飛び始める』は、もう数年前にみた夢だ。
京都市北区に「わら天神前」というバス停がある。そのあたりから自宅に
向かって歩き出すと、何だか体が軽くなって、一歩足を踏み出すとふわりと体が
浮き上がる。スキップするようにして一歩ごとに高く飛び上がれるのだ。
もちろん杖も持ったまま。障害物も飛び越えるので、自転車も車も信号も
心配ない。そんな夢をみた。
白杖や、飛び越えた街の様子は省略してしまった。
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コメント
確か、立命館大学で集まりがあって、その帰りに
わら天神前のバス停で待っていたら、インドネシアの留学生が日本語の勉強になるからと話し掛けてきて、
バスが来るまでおしゃべりしていました。その日の夜にみた夢だったと憶えています。
実際には、バスで帰ったんですけどね。
投稿: みつしま | 2009.07.09 19:26
光島さん、4日急に行けなくなってすみません。
そして残念!『わら天神あたりから飛び始める』見たかったなあ!何でわら天神なんでしょう?不思議です。タイトルに思わず引き付けられました。
そのときの状況がリアルに思い浮かびます。
光島さんが、上から眺めた街の様子もぜひ見たいです。
投稿: フナハシエイジ | 2009.07.09 18:35