色あせた音
20年以上使ってきたステレオのプリメインアンプを買い換えた。
「KENWOOD R-K1000-N」という機種だ。
今まで使ってきた「オンキヨー」のものに比べると大きさも重量も3分の1
ぐらいだ。値段も3万円代なのであまり期待はできないと思っていた。
心配は、デジタルなので、操作がうまくできるだろうかという問題。
あんのじょう、適当にスピーカーや、CDプレイヤーなど繋いでつまみを回して
みたが音が出ない。
タイミングよく、他の用事でやって来たKさんをだまして、「ちょっと
見てくれたらいい音が聴けるから」と取説を見てもらった。
スピーカーの繋ぎ方が間違ってるという。
これは一番自信を持っていたところなので、半信半疑。何とやってみたら音が
出た。以前のは、横同士の組み合わせになっていたのが、今回のは、縦の
組み合わせだったのだ。繋ぎ方を間違えるとアンプが壊れるところだった。
命拾い。
Kさん、ありがとう。
いい音だ!!スピーカーがよみがえった。
1980年代のセレッションのスピーカーはかなり音が地味なのだ。
アンプを替えたら、霧が晴れてくっきりした音になった。
これで納得して、大きくて重いだけのアンプを捨てられる。
ところで、音って匂いと一緒で順応性があるんだなぁ。
2、3日聴いていると最初の感動が薄れてしまった。
それで、FMを聴いてみたり、いろんなCDをとっかえひっかえ聴いてみたりして
音を確かめている毎日だ。
先日も、Fさんの100万以上するスピーカーシステムで
音楽を聴かせてもらったら、このセレッションのスピーカーがダンボールに
布を貼ったような音にしか聴こえなくなって頭を抱えてしまったことがあった。
でもそんな絶望的な気分も3日もすれば忘れてしまった。
音も匂いも手触りも、そのものを聴いたり匂いだり触ってみると
思い出すのだが、実態がないと思い出せないのは、ぼくだけだろうか。
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