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2010.10.23

酒の席で感じるアウトサイダー

午後からメディアテークに行って、6階で展示されている小山田徹さんと藤井光さんのトークを聞いた。お二人とは、前日の内覧会の後、打ち上げでご一緒させていただき、中華料理を食べながら、楽しくお話しさせていただいていた。

小山田さんの作品は、いろんな生活物資を集めて、天井からつり下げるというもの。だから、触れないわけだが、会場に入って、その雰囲気について聞いていると、何か神聖な空間のような感じがしてきた。すべてのものが自分より上にあるということで、音の響きも替わっていたのかもしれない。

一方、藤井光さんの作品は、映像なのだが、やっぱり上から吊されているヘッドフォンを引き下げて、音声が聞けるようになっていた。いくつか聞いてみたが、映像作品ではありながら、音声だけで聞いていてもかなり雰囲気が伝わってきた。映像作品の場合、音声が省略されていたり、映像中心の編集になっていて、聞くだけでは理解できないものが多いように思う。
そのあたりのことを、藤井さんに聞いてみたら、音や、会話に注意深く記録を取っているとのことだった。そういうことだったのかと納得。

トークの後半、小山田さんが突然ぼくに何かしゃべるようにと振ってきた。本当に突然だったので、上に書いたような感想と、ぼくの展示の紹介をさせてもらった。何か、仲間入りさせてもらった気分でうれしかった。

美術関係の人たちから、仲間はずれになっていて、アウトサイダーだという感覚を持ってしまい、内向きになってしまう場面がときどきある。作家とスタッフが、何人か集まって飲み会というチャンスがある。そういうときに感じることが多いようだ。なかなか接点が見つけられず、話題に入っていきにくいこともよくある。
ところが、今回のお二人や、もう1人の出展作家、北川貴好さんとは、かなりうまく話ができた。

このような、話題に入っていきにくい原因を、いろいろ考えてみることがある。
ぼくが美術系の大学を出ていないとか、普段鍼の仕事をしている時間が長くて、美術界の人との付き合いが少ないことをその理由に挙げてみることがあるが、それはどうしようもないことだ。

今回は、思い切って話題に切り込んでみたつもり。ひょっとしたら、同志社大学で吉岡洋さんの「現代芸術論」の講義を聴き始めて、少し学生気分に浸れているのが弾みになったかもしれない。

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