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2010.12.04

アートミーツケア学会 分科会Aにご参加を!!

今回、アートミーツケア学会の分科会Aで発表のチャンスをいただきました。
http://popo.or.jp/artmeetscare/news/2010/10/2010-1.html

〈「見る」ことを超えて〉というタイトルで、香川大学の日野さんとミュージア
ム・アクセス・ビューの阿部さんの3人でやり
ます。見えない人にも参加していただけるとよりおもしろい内容になるのではな
いかと期待しています。
参加ご希望の方は、光島までメールください。

内容は、次の3つです。
美術作品を言葉で鑑賞すること。
「なぞる展」を見えない人と一緒に鑑賞してみる。
http://www.smt.jp/mitsushima/
映像作品「手引きする腕」を見て話し合う。

以下、当日配布予定のレジュメからです。学会ということで、少し堅苦しいこと
を書きましたが、なるべく分かりやすい話にしたいと思ってます。

分科会A
タイトル:「見る」ことを超えて

 鑑賞とは、作品との出会いが私達の心身に深く残り、後の生活や人生で血肉と
なるような芸術体験である。視覚障害がある人とない人とで言葉による鑑賞を続
けてきた約10年を振り返り、目で見ることを超えて見えてきたもの、そして生ま
れ始めた新しい美術の世界について考える。
 京都でミュージアム・アクセス・ビューの活動を始めて約10年になる。設立当
初からのメンバーである阿部と光島、そして活動に参加しながら時に研究者の立
場から意見等を述べ、共に推進をはかってきた日野とで、メディアテークにて会
期中の光島による展覧会の鑑賞体験を踏まえ多様な観点から討議する。

1.言葉による美術鑑賞について
ミュージアム・アクセス・ビューの歩みを振り返りながら、見える人・見えない
人それぞれの
役割や意識の変遷について考える。

2.体験型美術でも言葉による鑑賞は可能か?
光島貴之「音と触覚で生活世界をなぞる」展をグループで鑑賞し、話し合う。
3人一組で、メディアテーク7階の空間を視覚以外の感覚を使って感じてみよう。
いつものビューの鑑賞では絵画が中心であるが、本展のような体験型プログラム
でも言葉による鑑賞は可能なのだろうか。「対話の役割は?」 「沢山の情報が
クロスする状況は一見鑑賞の充実を導くようにみえるが実際はどうなのか?」等
の観点から鑑賞の方法を検証し、その問題点を話し合う。

3.見えない人との鑑賞において「手引き」(介助)はどのような意味を持って
いるのか?
「手引きする・される」関係において、鑑賞への近道が妨げられてはいないだろ
うか。見えない人との美術鑑賞では、言葉のやりとりが第一義的な課題であるが
、裏に隠れている視覚障害者に対する配慮や支援についてはあまり語られてこな
かった。今回は、「なぞる」展のひとつの作品として公開している「手引きする
腕」をDVDで見ながら、手引きを通して見える人・見えない人が感じていること
を明らかにしたい。

4.まとめ
言葉による美術鑑賞の可能性について討議する。

■プロフィール(当日配布資料より)
日野陽子-香川大学教育学部准教授(美術教育学)。視覚に障害がある人々と共
に行う美術活動(鑑賞・表現)に関心を持ち、2003年よりミュージアム・アクセ
ス・ビューに継続参加。参与観察に近い立場をとっている…つもりだが殆ど夢中
で巻き込まれている。主論文に「開かれ行く美術-視覚に障害がある人々と共に
行う美術鑑賞に学ぶ」日本美術教育学会誌『美術教育』289号,2006、「鑑賞の質
的共有を目指して-視覚に障害がある人々と共に行う美術鑑賞に学ぶ(2)」同学
会誌290号,2007等がある。

光島貴之-美術家・鍼灸師。1995年、カッティングシートやラインテープを用い
た独自のスタイルで「触る絵画」の制作を開始。見えていた頃の記憶をたどりな
がら色を選び、何気ない日常の中から、さわる世界の面白さを表現している。19
99年より、触覚や音に注目することで「見ること」を問い直す「タッチ・アート
」ワークショップを企画。

阿部こずえ-ミュージアム・アクセス・ビュー代表。2000年より、障害のある人
のアート活動のサポートや展覧会の運営に関わる。2001年より光島貴之のアシス
タントや展覧会のコーディネーターを始める。2002年、ミュージアム・アクセス
・ビューを結成。見えない人との言葉による鑑賞ツアーや創作ワークショップを
企画・運営する。見えない人との鑑賞を通し、いろいろな人がアートにアプロー
チする方法を模索中。

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