« 2012年11月 | トップページ | 2013年2月 »

2012.12.26

アートリンクの記録(7)

■12月26日(水曜)、13時30分〜17時

いよいよ最終作品。
65cm×90cmに挑戦。
前回と同じく、パネルを横置きにして向かい合って座ることにした。
テーマは、2人で話し合って決めた「出会い ー その果てには、何がある?」。

受け持ちの分割には少し困ったのだが、まず9分割して中心の四角を中立地帯にし、
手前の三つの枠それぞれの左側の手前から二つめの枠を陣地とした。
持ち駒は、それぞれ好みのものを自由に使う。

121226_creation

ぼくは、シートベルトとチューブを絡ませて出会いを表現。
翔登くんは、途切れることなく繋げてあるパーツで、
出会いは次の出会いへと繋がるイメージを表現。

大詰めに来るとぼくは、
キャップにスーパーボールやビーズを詰め込むやり方を思い付き、どんどん攻めた。
ところが彼は、透明のフィルムで画面を横断しながら、
そのキャップを覆うという大胆な行動に打って出た。
最後は、彼に王手を告げてもらって終わりにした。

121226_work

いつもワークショップでは、ぼくは大胆な行動ができない。
今回もひたすら守りというか受け手になっていた。
しかし、最後のこの作品ではだんだん気分も乗ってきて
かなりおもしろいぶつかり合いが展開できたのではないかと思っている。

次回、2013年1月27日には、できあがった作品を2人で触り直し、
展示方法を考えることになっている。

| | コメント (0)

2012.12.23

アートリンクの記録(6)

■12月23日(日曜)、10時30分〜18時

午前中にたんぽぽの取材を受ける。
いよいよ補修作業が逼迫してきたので、さらにサポートスタッフを募集して追加。

さらに、パネルのサイズを大きくした。
45cm×65cmを2枚作る。
対角線で二つに分割し、
中央に30cmの正方形の角を対角線に合わせて菱形状に配置。
今回からは、向かい合って座ることにした。
持ち駒は、好きなものをあらかじめ選んで手元に確保しておくことにした。

121223_laughing

テーマをそれぞれ考えてくることにしていたので、まず1枚目は、
翔登くん「よろこぶ」
光島「あっ、間違えた」

ぼくは、前日の「こどもてつがく美術館」での創作ワークショップの余韻が残っていて、
ブリスターパッケージの中にタイルを隠してみたりしているのは、その現われだ。
サッシの輪切りも多用してみる。
切り口が、手に不安を感じる素材で、翔登くんにも人気がなかったのだが、
ナカダイで購入したこのマテリアルは、使ってみると思ったよりおもしろさがあった。

翔登くんは、リベットを円形に並べた中に点字の「1」を配置したり、
丸いタイルを花のように置いたりしていた。
後で聞いたのだが、「全国点字競技会」で一位になって、とても喜んでいたのだった。

最近は、点字タイプライターの普及もあって
点字板で点筆を使って一点ずつ書くというのは苦手なこどもが多いと聞いていたので、
点字の読み書きが好きだというのは、希少価値があるかも知れない。
ひょっとして時代遅れ…(笑)。いやいや彼は、パソコンも携帯も使いこなしている。
新しい時代を切り開いてくれる視覚障害者だろう。

2枚目は、
翔登くん「希望」
光島「不安」

ぼくは、不安を表わすラインをロープで作り、サッシの輪切りを所々に配置。
翔登くんは、連続性を意識した組み合わせで、
一つの立体物を構成するように配置している。

121223_area

このとき、中立地帯で起こっていたのは、
お互いのやりたいことを予測しながら、わざとその予測を裏切ったりする攻防であった。
なかなか楽しくなってきたと彼も思っていたと思う。

121223_attack

| | コメント (0)

2012.12.16

アートリンクの記録(5)

■12月16日(日曜)、10時30分〜18時:

前回から、1カ月以上空いてしまった。
待ち遠しかったのはぼくの方かもしれない。
補修作業に思ったより時間が掛かるので、
今回からスタッフを1人お願いした(小澤さん)

10時半に高の原駅で待ち合わせて、駅前の百均でマテリアルを物色。
翔登くんのお気に入りの素材を発見してもらうのが目的。
やっぱり、丸いものでつるっとしたものが気になるようで、
鏡餅やマーブルチョコレートのブリスターパッケージに入ったのや、
薄いプラスチック素材のテニスボールのようなものを買った。
ぼくは、組み立て用のフラフープや耐震マット、
椅子の脚に貼る滑りシートなどを買った。

13時から制作開始。
パネルは、シナベニヤの厚さ4ミリに換えた。
理由は、いろんなサイズでもやれそうだという確信と、
つるっとしたプリント合板よりも、
ボンドでの接着に適しているのではと思ったからだ。

さて、「しょうぎ制作」のルールを作らなければならない。
パネルのサイズは、25cm×90cmという細長いものにした。
3分割して、中央の25cm×30cmの部分にラインテープで目印のラインを貼った。
この部分が中立地帯である。
長いパネルを横置きしてぼくが左側、翔登くんが右側に並んで座る。

まず、お互いの持ち駒(マテリアル)のかたちを決めた。
翔登くんは、丸いかたち。ぼくは、四角いものにした。
それぞれの持ち駒を手の届くところに配置。

121216_tvcreation

1枚目のテーマは、「はねる」
ぼくは、何か機械的なものでまるいものをはじくイメージにしたつもり。
翔登くんは、マーブルチョコレートや電池パック、
さらに鏡餅のブリスターを多用していた。

30分ほどでそれぞれの陣地にできあがったテーマを触って確認する。
そして中立地帯に踏み込んで、一手ずつマテリアルを置いていく。
どちらかが王手と発声したら、その次の人が一手だけ置いて終わる。

思ったよりスムーズに進んだので休憩後もう1枚。
今度は、座る位置を左右入れ替えたので、
マテリアルもそっくり交換したことになる。
テーマは、「まぁ、確かにそういうこともあるよね」

121216_syogiline

翔登くんは、フラフープの部品で大胆に攻めてくる。
ぼくは、CDや、スーパーボールで対抗しているが、常に押され気味だった。
中立地帯では、ぼくがロープを貼り付けると彼は、上に網をかぶせてきた。
なかなか挑戦的だ。
しかし、さすがの彼も、王手を宣言するのは遠慮していたので、
ぼくが2回とも王手を掛けた。

121216_creation


121216_touch

作品の最終段階を触って確認するのはなかなか難しいものである。
密度やバランスを判断しにくいときは、
見える人の意見を求めるときもあるのだが、
今回は、見えることにはあまりこだわらない作り方を心がけたので、
すべてを触って判断した。

*「しょうぎ制作」と言う呼び名と方法については、野村誠の作曲法
http://www20.brinkster.com/improarchive/nomura_cbn_jap.htm
にヒントを得た。

| | コメント (0)

2012.12.04

対話と表現のワークショップ「こどものてつがく美術館」(12/22、京都近美)

カフェフィロの高橋さんと一緒に、こども向けの鑑賞と表現のワークショップの
講師をさせていただきます。
小学生までこの案内が届きますように!!
以下案内文です。

● 対話と表現のワークショップ「こどものてつがく美術館」(12/22、京都)
---------------------------------------------------------------
「これっておもしろい」「どんな気持ちでかいたのかな?」「わたしには○○に
みえるよ!」
絵の世界は不思議がいっぱい。みんなで一緒に、ことばやからだをつかって、絵
の中を探検する美術鑑賞ワークショップをします。哲学者の高橋綾さん、全盲の
美術家の光島貴之さんと、一枚の絵をじっくり言葉をつかって鑑賞します。その
あと、さわって面白い素材で表現することに挑戦します。

○日 時:12月22日(土)9:30-12:30 (9:15受付開始)
○会 場:京都国立近代美術館(京都市左京区岡崎円勝寺町)
○講 師:てつがくの時間:高橋綾(大阪大学コミュニケーションデザイン・セ
ンター招聘教員/カフェフィロ)
     創作の時間:光島貴之(美術家・鍼灸師)
○対 象:小学生3〜6年生 10名 先着順
○参加費:無料 (要申込) ※保護者の方が展示室をご覧の際は、入館料が必
要です。
○申込、問合せ:次の事項を添えて、下記までTEL、FAXまたはE-mailにてお申込
みください。
        メールでのお申込みの際は、件名に「こどものてつがく美術館
」と明記してください。
        1.お名前(ふりがな)2.ご住所 3.電話番号4.学年 5.今回の情
報を何で得られたか
         財団法人たんぽぽの家(担当:阿部/森下)
         〒630-8044 奈良市六条西 3-25-4 
TEL:0742-43-7055 / FAX:0742-49-5501
         E-mail:
ableart@popo.or.jp
http://popo.or.jp/

○締切り:12月15日(土)※締切後も定員に達するまで受付ます。お問い合わせ
ください。
○主 催:財団法人たんぽぽの家
○協 力:京都国立近代美術館/NPO法人こどもアート/カフェフィロ
     子どもゆめ基金(独立行政法人国立青少年教育振興機構)助成活動

★講師プロフィール
高橋綾・・・大阪大学コミュニケーションデザイン・センター招聘教員。「普段
使う言葉で哲学を」を合い言葉に各地で哲学カフェを開催する団体「カフェフィ
ロ」代表。こどもと哲学対話を行う「こどものための哲学」の実践に関心を持ち
、海外の教室を訪問するとともに、小学校や美術館でこどもたちとの対話を行っ
ている。

光島貴之・・・美術家・鍼灸師。1995年、カッティングシートやラインテープを
用いたスタイルで「触る絵画」の制作を開始。見えていた頃の記憶をたどりなが
ら色を選び、何気ない日常の中から、さわる世界のおもしろさを表現している。
触覚や音に注目することで、見ることを問い直す「タッチ・アート」ワークショ
ップを企画。

★こどものてつがく美術館プロジェクトは以下でも開催いたします。
2013年1月26日(土) 国立国際美術館  てつがくの時間+ダンスの時間(講
師 高橋綾/佐久間新)
関連フォーラム 2013年3月10日(日)国立国際美術館:プロジェクトの報告と
、こどもと美術館、市民と美術館をテーマに開催します。
※詳細はお問合わせください。

| | コメント (0)

« 2012年11月 | トップページ | 2013年2月 »