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2013.02.13

アートリンクの記録(番外編)

今回、いろんな人の協力を得て、作品を完成させることができました。

マテリアルに関しては、株式会社ナカダイ様。
その他、個人的に木片を提供していただいた方もおられます。

とりわけ作品の補修作業には、いろんな方々の協力をお願いしました。
交通費のみで快くお引き受けいただきとても感謝しています。

そして、毎回作品を車で開場まで運んでいただき、
その保管にも自宅を提供いただいた
翔登くんのおかあさんにとても感謝しています。
どうもありがとうございました。

最後にコーディネーターをお願いした高内洋子さんの感想文と
山田翔登くんのプロフィールを紹介しておきます。


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■コーディネーターからの感想

中学2年生の山田翔登くんと、アーティストの光島貴之さん。
二人とも目が見えません。
普段は「目の見える鑑賞者」を意識しながら制作する光島さんと、
「見た目のことは考えない」という翔登くんが、
敢えて触覚のみに集中して挑んだ作品です。

二人の作風は、一見してどちらの作品かわかるほどに対照的です。
しかし、マテリアルを交代で配置し合う「しょうぎ制作」に入ると、
「びっくりさせてやろう」「予想を裏切ってやろう」という
ウィットに富んだリアクションの応酬が、
互いの作風を超え、新たな地平をひらいたのでした。

とても印象に残ったのは、
翔登くんの感覚がよくわかるという光島さんの言葉です。
「翔登くんが一手を打つと『そう来たか!』って思うけど、
その場所にその一手を置いたということが、妙に納得できる」。
見えない人同士がまさにリンクするこの感覚。
触覚の世界を生きる二人の響き合いに、
ほんの少しだけ触れた(かもしれない)貴重な体験でした。

 高内洋子(関西学院大学大学院 文学研究科 博士前期課程1年)


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■山田翔登(やまだしょうと)

1999年生まれ。奈良市在住。
趣味はピアノと野球観戦。身体を動かすことが大好きで、
学校のグランドソフトボール・水泳・フロアバレーボール・
サウンドテーブルテニス部に属する。
小さい頃から、ブロック遊びや、
身近な物を組み合わせて作品をつくるのが好き。

【賞歴】
2005年(小1)第12回全国盲聾・養護学校文化祭
          造形・美術部門 種別会長賞「夏のおもいで」
2010年(小6)第38回奈良県障害者作品展
          工芸の部 優秀賞「原爆ドーム」

2010年(小6)第39回全国盲学生点字競技大会 個人賞 小学部 第1位
2011年(中1)第38回全国盲学生珠算競技大会 中学部 第2位
2012年(中2)第40回全国盲学生点字競技大会 個人賞 中学部 第1位

2009年(小5)ルイ・ブライユ生誕200年 石川倉次生誕150年記念
        点字ビッグイベント作文コンクール
          盲学校の部 優秀賞「わたしと点字」
2011年(小6)全国小学生環境学習コンテスト エコキップ2010
          準優秀賞「環境問題とエコ」
2011年(小6)全国小学生食育作品コンクール2010
          佳作「食べものとぼくたちの生活」

2011年(中1)第28回近畿盲学校水泳競技大会 中学部全盲男子
          25m自由形 優勝/平泳ぎ 2位/背泳ぎ 2位
2012年(中1)第56回近畿盲学校卓球大会
          個人戦 中学全盲男子I部 優勝
2012年(中2)第29回近畿盲学校水泳競技大会 中学部全盲男子
          25m自由形 2位/平泳ぎ 優勝/背泳ぎ 優勝

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2013.02.12

2月16日 奈良県障害者芸術祭「おしゃべり鑑賞ツアー」のご案内

ミュージアム・アクセス・ビューでの鑑賞ツアーの案内です。
場所は、奈良県文化会館です。
ぜひお誘い合わせの上、ご参加お待ちしております。

※いつもとは申込先が異なりますので、お間違いのないようにお願いします。

以下案内--------------------------------------------------------------------
-
見えない人との美術鑑賞ワークショップ

奈良県障害者芸術祭「おしゃべり鑑賞ツアー」のご案内

2月16日(土) 14:00?16:00

■内容:今年で2年目になる奈良県障害者芸術祭。障害のある人とアーティストが一
定期間過ごし、制作した9組の「アートリンク・プロジェクト」や、病院や自宅、学
校などにアーティストが出向いた「アートクル!ドキュメント」をはじめ多彩なプロ
グラムの作品や映像記録が展示されています。今回は、メイン会場の奈良県文化会館
で、上記の2つのプログラムを鑑賞します。個性あふれる自由な表現を、見える人、
見えない人が一緒におしゃべりしながら、気軽に鑑賞するプログラムです。アートリ
ンクには、奈良盲学校の山田翔登さんと、ビューの光島貴之さんも参加されています
。ぜひご参加お待ちしています。ファシリテーター ミュージアム・アクセス・ビュー

■会期:2月16日(土) 14:00?16:00

■対象:30人(見える人20人、見えない人/見えにくい人10人)

■会場:奈良県文化会館 2階展示室(集合場所も同じ) 

 ※見えない人、見えにくい人で、最寄り駅「近鉄奈良駅」からの手引きが必要な方
はお知らせください。

■参加費、入場料:無料

■詳細はこちら 
http://popo.or.jp/happyspotnara/

■申込先:奈良県障害者アート創出事業実行委員会 事務局
〒630-8044 奈良市六条西3-25-4 ?財団法人たんぽぽの家 内
Tel.0742-43-7055 Fax.0742-49-5501?

E-mail
happyspot@popo.or.jp

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2013.02.09

アートリンクの記録(最終回)

1月20日に補修作業を行ない、
27日には、翔登くんも交えてどんな展示にするかを考えてみた。

壁ではなく、床に近いところに時系列で水平に並べること。
展示台は、L字形に配置することを確認した。

2人の作品を見た目にバランスよく並べてもらうと、
ぼくの作った側を下にする方が、概ねバランスがいいようだ。
ぼくの雰囲気が重いらしい。
この見た目に重いかんじがするとか、軽い感じがするという感覚は、
ぼくにも翔登くんにもピンとこない感覚である。

夕方作品をたんぽぽに預けて、やっと流浪の旅は終了。
正確には、流浪ではなかったが、
毎回翔登くんのおかあさんに車で作品を運んでもらい、
家の箪笥の上に保存してもらうことは、かなりの無理があったと思う。

さて、2月5日の展示作業当日には、いろんな問題が発生した。
120cm×120cmの台を4つ並べて、
作品の位置を決めたら終わり、と思っていたが、
どうも、まばらな感じがして落ち着かないらしい。
締まりがないそうだ。

展示のときの見せ方は、ぼくにはまだまだ分からない。
お願いしているお二人の意見を耳を皿のようにして
すべての周波数を脳細胞に直結するようにして聞いていた。
なぜこんな回りくどい書き方をしているかと言うと、
ぼくは当日風邪のピークで発熱していた。
心は弱気になり、
放っておくと何もかも受託してしまいそうな体調だったから、
ここぞというところだけに神経を集中していたというわけだ。

まずは、黒のフェルトを買って来て、額のように貼り合わせる。
キャプションなどを微調整して展示作業を進めていくが、
今度は、壁面に何もないのは寂しいという意見が
二人からふつふつと沸き起こって来るのを脳細胞が感知した。

条件反射的にぼくの脳細胞は、ライブ制作を提案していた。
翔登くんにメールをしてみたら快く引き受けてくれた。
何と心強いやつだ!!

130209_live

9日の午後、アーティストトークの時間帯に
ライブ制作をして、今度こそ完成。
黒のラインテープとカッティングシートを使ってのしょうぎ制作。
やっぱり翔登くんに助けられて、すいすい進んだ!!
これで中央の作品にも勢いが出てきたらしい。
ううん、わからないよー。

130209_exhibition

130209_artisttalk

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