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2013.12.05

「なんとなく、クリスマス」展

こんなチャリティー展に出品してみました。みなさま落札を!!
開催中!「なんとなく、クリスマス」展 |たんぽぽの家
http://popo.or.jp/info/2013/12/post-133.html

なんとなくクリスマスのオークションが、ネットでもできるようになったそうです。ぼくの作品番号は81~84です。

「なんとなく、クリスマス」展
─ 有縁のすみか」チャリティーオークション企画 ─

<展示会場>
たんぽぽの家アートセンターHANAギャラリー
〒630-8044奈良県奈良市六条西3-25-4

【会  期】
2013年12月1日(日)~12月21日(土)
開館時間11:00~17:00 ※日、月は休館。
作品は会期中、「サイレント・オークション形式」で入札、最終日の時点で最高額を入札している方が落札となります。
※最低落札価格は、500円とさせていただきます。

クリスマスは、どこかソワソワ。まちはお祭り騒ぎ。
道行く人たちも、カップル以外は、どこか所在なさげ。
手帳を開いて何も予定がないと、罪悪感さえありますね。
でもでも。本当は、クリスマスはイェスキリストの降誕を祝う厳粛な祝日。
クリスチャンの家庭では、教会のミサに行ったり家族でゆっくり過ごすのが一般的です。それにならっで、今年くらいは、なんとはなしにクリスマスを過ごされてはいかがですか?

このたび、「アートセンターHANAギャラリー」では、
田中康夫著、『なんとなく、クリスタル』になぞらえて、「なんとなく、クリスマス」展を行います。

そこで、吉野のスギやヒノキの端材など、木材を使った「なんとなく、クリスマス」を思わせるような作品を募集します。
たんぽぽの家は現在、地域の人、住む人、ケアする人みんなが「縁」をシェアする地域の拠点「有縁のすみか」づくりを進めています。

今回の企画は、みなさまに作品をお寄せいただき、展示会場でチャリティーオークションにかけることで、オークションの収益を「有縁のすみか」建設費用に充てさせていただこう、という試みです。

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主催:たんぽぽ
吉野製材工業協同
センターHANAギャラリー
株式会社丸商店

お問い合わせ先
たんぽぽの家アートセンターHANAギャラリー「なんとなく、クリスマス」展実行委員会
〒630-8044奈良市六条西3-25-4
Tel.0742-43-7055
Fax.0742-49-5501

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2013.02.13

アートリンクの記録(番外編)

今回、いろんな人の協力を得て、作品を完成させることができました。

マテリアルに関しては、株式会社ナカダイ様。
その他、個人的に木片を提供していただいた方もおられます。

とりわけ作品の補修作業には、いろんな方々の協力をお願いしました。
交通費のみで快くお引き受けいただきとても感謝しています。

そして、毎回作品を車で開場まで運んでいただき、
その保管にも自宅を提供いただいた
翔登くんのおかあさんにとても感謝しています。
どうもありがとうございました。

最後にコーディネーターをお願いした高内洋子さんの感想文と
山田翔登くんのプロフィールを紹介しておきます。


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■コーディネーターからの感想

中学2年生の山田翔登くんと、アーティストの光島貴之さん。
二人とも目が見えません。
普段は「目の見える鑑賞者」を意識しながら制作する光島さんと、
「見た目のことは考えない」という翔登くんが、
敢えて触覚のみに集中して挑んだ作品です。

二人の作風は、一見してどちらの作品かわかるほどに対照的です。
しかし、マテリアルを交代で配置し合う「しょうぎ制作」に入ると、
「びっくりさせてやろう」「予想を裏切ってやろう」という
ウィットに富んだリアクションの応酬が、
互いの作風を超え、新たな地平をひらいたのでした。

とても印象に残ったのは、
翔登くんの感覚がよくわかるという光島さんの言葉です。
「翔登くんが一手を打つと『そう来たか!』って思うけど、
その場所にその一手を置いたということが、妙に納得できる」。
見えない人同士がまさにリンクするこの感覚。
触覚の世界を生きる二人の響き合いに、
ほんの少しだけ触れた(かもしれない)貴重な体験でした。

 高内洋子(関西学院大学大学院 文学研究科 博士前期課程1年)


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■山田翔登(やまだしょうと)

1999年生まれ。奈良市在住。
趣味はピアノと野球観戦。身体を動かすことが大好きで、
学校のグランドソフトボール・水泳・フロアバレーボール・
サウンドテーブルテニス部に属する。
小さい頃から、ブロック遊びや、
身近な物を組み合わせて作品をつくるのが好き。

【賞歴】
2005年(小1)第12回全国盲聾・養護学校文化祭
          造形・美術部門 種別会長賞「夏のおもいで」
2010年(小6)第38回奈良県障害者作品展
          工芸の部 優秀賞「原爆ドーム」

2010年(小6)第39回全国盲学生点字競技大会 個人賞 小学部 第1位
2011年(中1)第38回全国盲学生珠算競技大会 中学部 第2位
2012年(中2)第40回全国盲学生点字競技大会 個人賞 中学部 第1位

2009年(小5)ルイ・ブライユ生誕200年 石川倉次生誕150年記念
        点字ビッグイベント作文コンクール
          盲学校の部 優秀賞「わたしと点字」
2011年(小6)全国小学生環境学習コンテスト エコキップ2010
          準優秀賞「環境問題とエコ」
2011年(小6)全国小学生食育作品コンクール2010
          佳作「食べものとぼくたちの生活」

2011年(中1)第28回近畿盲学校水泳競技大会 中学部全盲男子
          25m自由形 優勝/平泳ぎ 2位/背泳ぎ 2位
2012年(中1)第56回近畿盲学校卓球大会
          個人戦 中学全盲男子I部 優勝
2012年(中2)第29回近畿盲学校水泳競技大会 中学部全盲男子
          25m自由形 2位/平泳ぎ 優勝/背泳ぎ 優勝

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2013.02.09

アートリンクの記録(最終回)

1月20日に補修作業を行ない、
27日には、翔登くんも交えてどんな展示にするかを考えてみた。

壁ではなく、床に近いところに時系列で水平に並べること。
展示台は、L字形に配置することを確認した。

2人の作品を見た目にバランスよく並べてもらうと、
ぼくの作った側を下にする方が、概ねバランスがいいようだ。
ぼくの雰囲気が重いらしい。
この見た目に重いかんじがするとか、軽い感じがするという感覚は、
ぼくにも翔登くんにもピンとこない感覚である。

夕方作品をたんぽぽに預けて、やっと流浪の旅は終了。
正確には、流浪ではなかったが、
毎回翔登くんのおかあさんに車で作品を運んでもらい、
家の箪笥の上に保存してもらうことは、かなりの無理があったと思う。

さて、2月5日の展示作業当日には、いろんな問題が発生した。
120cm×120cmの台を4つ並べて、
作品の位置を決めたら終わり、と思っていたが、
どうも、まばらな感じがして落ち着かないらしい。
締まりがないそうだ。

展示のときの見せ方は、ぼくにはまだまだ分からない。
お願いしているお二人の意見を耳を皿のようにして
すべての周波数を脳細胞に直結するようにして聞いていた。
なぜこんな回りくどい書き方をしているかと言うと、
ぼくは当日風邪のピークで発熱していた。
心は弱気になり、
放っておくと何もかも受託してしまいそうな体調だったから、
ここぞというところだけに神経を集中していたというわけだ。

まずは、黒のフェルトを買って来て、額のように貼り合わせる。
キャプションなどを微調整して展示作業を進めていくが、
今度は、壁面に何もないのは寂しいという意見が
二人からふつふつと沸き起こって来るのを脳細胞が感知した。

条件反射的にぼくの脳細胞は、ライブ制作を提案していた。
翔登くんにメールをしてみたら快く引き受けてくれた。
何と心強いやつだ!!

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9日の午後、アーティストトークの時間帯に
ライブ制作をして、今度こそ完成。
黒のラインテープとカッティングシートを使ってのしょうぎ制作。
やっぱり翔登くんに助けられて、すいすい進んだ!!
これで中央の作品にも勢いが出てきたらしい。
ううん、わからないよー。

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2012.12.26

アートリンクの記録(7)

■12月26日(水曜)、13時30分〜17時

いよいよ最終作品。
65cm×90cmに挑戦。
前回と同じく、パネルを横置きにして向かい合って座ることにした。
テーマは、2人で話し合って決めた「出会い ー その果てには、何がある?」。

受け持ちの分割には少し困ったのだが、まず9分割して中心の四角を中立地帯にし、
手前の三つの枠それぞれの左側の手前から二つめの枠を陣地とした。
持ち駒は、それぞれ好みのものを自由に使う。

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ぼくは、シートベルトとチューブを絡ませて出会いを表現。
翔登くんは、途切れることなく繋げてあるパーツで、
出会いは次の出会いへと繋がるイメージを表現。

大詰めに来るとぼくは、
キャップにスーパーボールやビーズを詰め込むやり方を思い付き、どんどん攻めた。
ところが彼は、透明のフィルムで画面を横断しながら、
そのキャップを覆うという大胆な行動に打って出た。
最後は、彼に王手を告げてもらって終わりにした。

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いつもワークショップでは、ぼくは大胆な行動ができない。
今回もひたすら守りというか受け手になっていた。
しかし、最後のこの作品ではだんだん気分も乗ってきて
かなりおもしろいぶつかり合いが展開できたのではないかと思っている。

次回、2013年1月27日には、できあがった作品を2人で触り直し、
展示方法を考えることになっている。

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2012.12.23

アートリンクの記録(6)

■12月23日(日曜)、10時30分〜18時

午前中にたんぽぽの取材を受ける。
いよいよ補修作業が逼迫してきたので、さらにサポートスタッフを募集して追加。

さらに、パネルのサイズを大きくした。
45cm×65cmを2枚作る。
対角線で二つに分割し、
中央に30cmの正方形の角を対角線に合わせて菱形状に配置。
今回からは、向かい合って座ることにした。
持ち駒は、好きなものをあらかじめ選んで手元に確保しておくことにした。

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テーマをそれぞれ考えてくることにしていたので、まず1枚目は、
翔登くん「よろこぶ」
光島「あっ、間違えた」

ぼくは、前日の「こどもてつがく美術館」での創作ワークショップの余韻が残っていて、
ブリスターパッケージの中にタイルを隠してみたりしているのは、その現われだ。
サッシの輪切りも多用してみる。
切り口が、手に不安を感じる素材で、翔登くんにも人気がなかったのだが、
ナカダイで購入したこのマテリアルは、使ってみると思ったよりおもしろさがあった。

翔登くんは、リベットを円形に並べた中に点字の「1」を配置したり、
丸いタイルを花のように置いたりしていた。
後で聞いたのだが、「全国点字競技会」で一位になって、とても喜んでいたのだった。

最近は、点字タイプライターの普及もあって
点字板で点筆を使って一点ずつ書くというのは苦手なこどもが多いと聞いていたので、
点字の読み書きが好きだというのは、希少価値があるかも知れない。
ひょっとして時代遅れ…(笑)。いやいや彼は、パソコンも携帯も使いこなしている。
新しい時代を切り開いてくれる視覚障害者だろう。

2枚目は、
翔登くん「希望」
光島「不安」

ぼくは、不安を表わすラインをロープで作り、サッシの輪切りを所々に配置。
翔登くんは、連続性を意識した組み合わせで、
一つの立体物を構成するように配置している。

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このとき、中立地帯で起こっていたのは、
お互いのやりたいことを予測しながら、わざとその予測を裏切ったりする攻防であった。
なかなか楽しくなってきたと彼も思っていたと思う。

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2012.12.16

アートリンクの記録(5)

■12月16日(日曜)、10時30分〜18時:

前回から、1カ月以上空いてしまった。
待ち遠しかったのはぼくの方かもしれない。
補修作業に思ったより時間が掛かるので、
今回からスタッフを1人お願いした(小澤さん)

10時半に高の原駅で待ち合わせて、駅前の百均でマテリアルを物色。
翔登くんのお気に入りの素材を発見してもらうのが目的。
やっぱり、丸いものでつるっとしたものが気になるようで、
鏡餅やマーブルチョコレートのブリスターパッケージに入ったのや、
薄いプラスチック素材のテニスボールのようなものを買った。
ぼくは、組み立て用のフラフープや耐震マット、
椅子の脚に貼る滑りシートなどを買った。

13時から制作開始。
パネルは、シナベニヤの厚さ4ミリに換えた。
理由は、いろんなサイズでもやれそうだという確信と、
つるっとしたプリント合板よりも、
ボンドでの接着に適しているのではと思ったからだ。

さて、「しょうぎ制作」のルールを作らなければならない。
パネルのサイズは、25cm×90cmという細長いものにした。
3分割して、中央の25cm×30cmの部分にラインテープで目印のラインを貼った。
この部分が中立地帯である。
長いパネルを横置きしてぼくが左側、翔登くんが右側に並んで座る。

まず、お互いの持ち駒(マテリアル)のかたちを決めた。
翔登くんは、丸いかたち。ぼくは、四角いものにした。
それぞれの持ち駒を手の届くところに配置。

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1枚目のテーマは、「はねる」
ぼくは、何か機械的なものでまるいものをはじくイメージにしたつもり。
翔登くんは、マーブルチョコレートや電池パック、
さらに鏡餅のブリスターを多用していた。

30分ほどでそれぞれの陣地にできあがったテーマを触って確認する。
そして中立地帯に踏み込んで、一手ずつマテリアルを置いていく。
どちらかが王手と発声したら、その次の人が一手だけ置いて終わる。

思ったよりスムーズに進んだので休憩後もう1枚。
今度は、座る位置を左右入れ替えたので、
マテリアルもそっくり交換したことになる。
テーマは、「まぁ、確かにそういうこともあるよね」

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翔登くんは、フラフープの部品で大胆に攻めてくる。
ぼくは、CDや、スーパーボールで対抗しているが、常に押され気味だった。
中立地帯では、ぼくがロープを貼り付けると彼は、上に網をかぶせてきた。
なかなか挑戦的だ。
しかし、さすがの彼も、王手を宣言するのは遠慮していたので、
ぼくが2回とも王手を掛けた。

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作品の最終段階を触って確認するのはなかなか難しいものである。
密度やバランスを判断しにくいときは、
見える人の意見を求めるときもあるのだが、
今回は、見えることにはあまりこだわらない作り方を心がけたので、
すべてを触って判断した。

*「しょうぎ制作」と言う呼び名と方法については、野村誠の作曲法
http://www20.brinkster.com/improarchive/nomura_cbn_jap.htm
にヒントを得た。

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2012.11.04

アートリンクの記録(4)

■11月4日(日曜)、13時:

午前中に高内さんと梅田のハンズにマテリアルの買い出し。
小さいタイルや、発泡スチロールの半球や・三角錐を購入。
ナカダイで購入した素材も会わせると20ぐらいの種類が揃った。
今日もテレビカメラが回っている。

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最初に、マテリアルを全部触ってもらう。
その中から、気に入ったものを4種類ほど選んでもらい、前回の木片に追加。
選んだのは、発泡スチロールの半球と三角錐。円形というか、
花びら状になった梱包用緩衝材とリベット。

以前に購入していたロープをどこかで1回使うという約束を決めた。
絵のタイトルを「あぁ~、びっくりした!!」と高内さんが提案してくれて、制作開始。

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ちょっと疲れていたぼくは、無難に早く仕上げてしまった。
点字で「びっくり」という文字を入れて翔登くんに触ってもらったら、
おもしろがってくれたようで、次に翔登くんの絵には、
「Art My idea」と描かれていた。英語で来たかって感じ。やるなぁ。
ロープも大胆に使ってくれた。いい作品になった。
指でたどっていくと連続したマテリアルがかたちと手触りの違うものに変化していく。
その変わり目が「あぁ~、びっくりした!!」ということになる。

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お互い、今回作るときには色や、見てもらうことは意識してないねという話をした。
かたちと手触りだけでやっているから、どんどん先に進めていける感じだった。

次回からリンクを意識したいので、しょうぎ制作に取りかかる。
合わせて、高の原駅前のダイソーで翔登くんの好きな素材を探してもらおうと思っている。

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2012.10.27

アートリンクの記録(3)

■10月27日(日曜)、13時:

高の原の奈良市総合福祉会館にて制作開始。
関西テレビの取材も入ることになる。

最初に指ならしとして富士山とその周辺の地形を立体化した
ポストカードを触ってもらう。
翔登くんが地理が好きだと聞いたので、ちょうどいいかなと。

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もう1つ、夏の個展に出品していた作品の中から
組曲〈指先への誘惑〉の中の
「隠されていたものが、ちくちく現れて来る」を触ってもらう。
今回のパネルと同じサイズだということと、
いろんなマテリアルを貼り付けるだけでも作品になるということを
実感してほしかった。

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次にパネルにする45センチ四方のプリント合板と木片を触ってもらう。
テーマを決めようかと話し掛けたが、特にテーマはなくても、
好きなかたちを作っていけそうだということで制作開始。

スティックボンドで仮止めしながら、ある程度進んだところで
高内さんに木工用ボンドで接着してもらいながら進める。
ある程度進んだら、席を代わってお互いの作品を触る。
3回ぐらい繰り返す。

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ぼくは、木片の中に入っていた乾燥剤のシリカゲルを
マテリアルとして使ってみた。
次回までに水分を吸収して変質しないかな。
翔登くんは、思ったより大胆な構図だ。
ぼくが細かいラインから入ったのとは対照的だった。

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2012.10.07

アートリンクの記録(2)

■10月7日(日曜)、10時30分:

阪神岩屋駅で待ち合わせ。翔登くん・おかあさん・高内・光島。
まず、「美術の中のかたち ― 手で見る造形 祐成政徳展」の
『Venus & Jupiter』というインスタレーションを鑑賞。
博物館には行ったことがあるが、美術館は初めてという翔登くんにとっては、
「なんじゃこりゃ!」という感じだったかもしれない。
後に聞く話では、丸いかたちが好きだということだったから、
案外気に入ってくれたのかもしれない。

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隣接するブロンズのコーナーでは、ロダンや、ブールデル、ムーア、
ジャコメッティ、アーキペンコを触った。

ぼくは、何度も触っている作品だが、今回少し作品の鑑賞に変化があった。
これまで、兵庫県美のコレクションの中では、
ミロのブロンズにしか興味がなかったのだが、
何度か触る内にその他のブロンズにもおもしろさを見いだすことができた。

翔登くんもかなり熱心に触っていたように思う。
ときどき、ブロンズ上で出会う翔登くんとぼくの指。はっとするが、
同じブロンズを触っているという分有感覚が伝わってくる。

鑑賞後美術館1階のカフェで振り返り。
翔登くんが、幼いときにブロックで遊ぶのが好きだったと聞いていたので、
キューブ状の玩具(どこかのミュージアムショップで購入したもの)を手渡してみた。
とても興味を示してくれたようなので、
次回の制作は、木片をパネルに貼っていくやり方がいいかとひらめく。

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カフェのテーブルでもう1つやってみたのは、
ぼくがいつも使うラインテープで好きなかたちを描くという簡単な遊び。
ぼくは、どうしてもさわりたいのにさわれないブランクーシをイメージして描いた。
翔登くんも器用に描いてくれた。自分の中に好きなかたちがあるらしい。

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翔登くんたちと別れてから、高内さんと三宮のハンズへ。
漠然とブロック状のものを探しに行ったら、枝を輪切りしたり、
キューブ状にカットした木片を売っていたので、即座に購入。
その他、ロープとプラスチックでロックアイスのかたちが成型されている
マテリアルも買った。

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2012.09.30

アートリンクの記録(1)

この覚え書きは、アートリンクを記録するために随時アップしていく予定です。

奈良県障害者芸術祭 HAPPY SPOT NARA 2012-2013
http://www.pref.nara.jp/dd_aspx_itemid-90031.htm

■9月30日(日曜)、10時:
たんぽぽの家で打合せ。
山田翔登くんとおかあさん・高内洋子さん(今回のコーディネーター)・
阿部さん(たんぽぽのスタッフ)・光島。

身体的特徴を触り合う奇妙な自己紹介。
光島の髭と腹。翔登くんの手。高内のピアス。

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『手で見る作品ガイド』(宇都宮美術館 2002年)と
赤塚不二夫の触る絵本『よういどん!』を触ってみる。
翔登くんは、なぜか漫画には興味を示さず、宇都宮美術館の『作品ガイド』を持
ち帰ることになった。
漫画のキャラクターは分かりにくいと言っていた。
中日ドラゴンズの熱狂的なファンでイメージカラーの青色が好きだとか……。

点字の読み書きは得意そうで、点字板を使って点筆で点字を書くのが好きだと言
っていた。点筆で書くのは、手がだるくなるし、けっこう細かな作業である。
10月7日に兵庫県美に一緒に行く約束をして別れる。

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