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「さわれる絵を描こう!&ことばと全身をつかって鑑賞しよう!」(報告)

2013年10月6日(日)14時~17時
大山崎ふるさとセンター 3階ホールで行なわれたダンス&ピープルとビューの共同企画「他者理解を楽しむワークショップシリーズ その2」の報告です。

     ミュージアム・アクセス・ビュー・阿部こずえ

10月とは思えない、とても暑い日。大山崎ふるさとセンターに見えない人、見えにくい人を含め15名の参加者が集まってきました。3人1組のグループになります。紐の先に音の鳴るものをつけ、それを見えない人、見えにくい人に投げて、キャッチしてもらいます。紐をたぐりよせる形で3人が集まり、自己紹介をしました。

前半の講師は、ミュージアム・アクセス・ビューから光島貴之さん。全盲のアーティストです。今回、絵を描く
キャンバスは、みんながいる部屋全体です。床、大きな窓ガラス、2本の柱、扉・・
・。テーマは1つ、思いっきりラインを描くということ。素材は、弱粘の養生テープで、6色あります。好きな色を選んで、ふんだんに線を描いてもらいました。グループによっては、「アミューズメントパーク」「人の顔」など具体的なテーマがあったところも。

ただ貼るだけでなく、テープの面にわざとシワをよせて貼っていったところや、窓から床にかけて空中を遮るように大胆に貼っていったところ、色を何色か使い分けていたところ、10~15分ですが、一気にみんなのエネルギーが飛び出したようでした。

身体を十分に動かしたところで、次は大きなオブジェづくり。新聞や段ボール、クッション材、ロープ、ネットや布などをくっつけていきます。あっという間に5つの不思議なオブジェができました。箱の中になにやらいろんな「哲学」を詰め込んだもの、長い段ボールをうまく利用してできたキリン、いろんな手触りのものをはりつ
けた塔、そしてこの塔からロープがのび空間が区切られました、また大きなこたつ?のような、チューブや紐が飛び出して、中に何があるのか想像が広がるもの。

もっとも印象的だったのは、人ごとオブジェです! 底の抜けた段ボールに人が入り、段ボールにも人にもかわいい装飾がついて、そして動き回れるオブジェでした。
そうして、空間にたくさんのカラフルなラインと不思議なオブジェで、舞台装置が出来上がりました。

後半の講師は、ダンス&ピープルから、ダンサーの黒子沙菜恵さんと伴戸千雅子さんです。まずは、光島さんはじめ数人が、言葉で出来上がったオブジェの鑑賞を始めました。
「これは洗濯物かな?」
「こんなところに塔みたいなのがあるな」
「この手触りは・・・曜日で例えるなら、金曜日の夜みたいな・・」
「わぁ!何この手触り、気持ち悪い!」
「未来の末期病院人間」
などなど。その様子を見て、みんな触りたくてうずうず、一斉に動き始めました。

見える人も多くは目をつむって、床のたくさんのラインをたどって、移動したり、オブジェに近づきます。オブジェを触っているうちに、人にも出会って、触って、また手だけでなく、足や顔や肘やいろんなところで触って、ねそべったり、はいつくばったりして、動きます。

「手で鑑賞している人を触って鑑賞しよう!」という指示で、一人一人の動きから、いくつかの団子状態になっての動きに変化していきました。誰もが、集中はしているけれど、顔がとても穏やかなのが印象的でした。安心してとても気持ちのいいところをゆったりゆったり探検し、人と出会ってもオブジェと出会っても、動きつづけている。動くこと、触ることが、とても自然に、そして身体の赴くままに、踊るという行為につながり、とても満たされた空気が流れていました。

盛りだくさんの内容で、あっという間の時間でした。もっと踊りたい、動きたい人もいたかも?また、機会があればぜひ、創作とダンスのコラボレーションをしましょう!ご参加いただいたみなさん、お誘いいただいたダン
ス&ピープルのみなさん、どうもありがとうございました!

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